Drawing Days

(C)2015/アミューズ
社長と従業員が一人だけの、古びた街の電器店「マツダ電気商会」で働く浦瀬夏生のもとへ、九州の母親から1本の電話がかかる。それは弟が国立大学に合格したという知らせであった。弟の合格を喜びつつも歯切れの悪い夏生。母親は夏生が一流電気会社で社長の片腕として働いていると勘違いしているが、本当のことを言い出せずにいた。 昭和の香りが残るキッチンで古めかしいトースターを覗きこむ一組の男女。「マツダ電気商会」の社長の昭治と、倉持佳乃である。トースターの修理を依頼された昭治は、帰りがけ仏壇に手を合わせる。佳乃の夫は半年前に亡くなったばかりだったが、絵を描いてるばかりで面白くなかったからせいせいしたと佳乃は強がる。 夏生の狭いアパート。その床にところ狭しと並べられた画材……。地元の工業高校を卒業し、東京で一人暮らしをしている夏生には親にも社長の昭治にも話していなかったが、絵を描く趣味があった。給料をほとんど画材購入に使ってしまい貯金がない夏生は、家賃の更新と弟の合格祝いを買うため給料を前借りしたいと昭治に申し出る。うちの給料は高くないが、贅沢しなければ少しは貯められたはずだとあやしむ昭治。 ある日、修理した古いトースターを届けに行った昭治は、佳乃が「ルームシェアをする」と言い出して、娘のひかりと言い争いになっているのを耳にする。「最適任者を知ってます」と去っていった昭治が連れてきたのは、夏生だった。 いよいよ佳乃の“ルームメイト”として越して来た夏生は、佳乃に倉持家を案内されるが、唯一通されない部屋があった。そこは佳乃の夫が使っていたアトリエだという。気になる夏生だが、佳乃が取ってくれた出前の寿司を2人で囲み、2人暮らしのルールを決め、とにもかくにも60歳と19歳の奇妙なルームシェアが始まったのだった……。
公開日
2015年8月8日(土)
監督
原桂之介
脚本
原桂之介
撮影
水野滋人
音楽
古川はじめ 高橋優
出演
小関裕太 古舘寛治 須藤理彩 根岸季衣
製作年
2015
製作国
日本
上映時間
86
配給会社
ライブ・ビューイング・ジャパン

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